作品コメント
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- 藤井 蛍
待つことの尊さ、待たせることの切なさ
一言で表せない程の切なさと、一途な想いの純粋さとに溢れていました。
大好きな人をひたすら待つ4年間。
決して短い時間ではありません。
きっと何度も挫けそうになっても彼の言葉を信じて待っていた、主人公の心の強さを感じます。
そして大好きな人を4年間待たせる彼の気持ち。
自分が彼女を幸せに出来るのか自問自答しながらも社会人としての仕事に励む日々は、彼を更に素敵な男性に変えてくれたことと思います。
待つことの尊さ、待たせることの切なさを教えてくれ、なおかつ二人の未来が見えてきそうなそんな素敵な作品です。
爽やかな読後感をありがとうございました! - 高瀬なるみ
優しくて温かいおまわりさん
5歳年上の幼なじみがいて、両思いだったのに、離れることになってしまった朱莉ちゃん。
だけど、四年後に迎えに来ると彼が約束してくれて――
大好きな彼との約束通り、寒い中ちゃんと待っていて、
彼の言葉を振り返っている朱莉ちゃんが本当に切なかったです。
彼女の言葉に読んでいて胸がぎゅっと切なくなりました。
女の子らしい感情の表現はとても丁寧でいて、
そして短いページ数に色んな思いがつまっています。
おまわりさんが優しくて温かくて、ココアの描写や二人の会話になんだかほっとしました。
穏やかで切なくて、だけど温かくて最後はきゅん、とするお話です。
ラストの「おかえりなさい」「ただいま」というやり取りは、二人の幸せが伝わってきて、特にお気に入りの部分です。
素敵なお話本当にありがとうございました!