私、並河 妃来(なみかわ ひな)。
星蘭学院高等学校の生徒会会長をしています。
そして、こいつが私の右腕の生徒会副会長で彼氏でもある
「ふあぁ~…おはよー♪妃来♡♡♡」
城峯 蒼生(たちみね あおい)。
私たちが付き合っていることは、友達はおろか、
全校生徒も知らない。
まぁ、性格正反対だし、執行部会議でも対立したりするから、不仲説まで浮上しているし……
そ、れ、にっ!!!
普段クールな私がデレデレしてるところなんて知られたら………
私が築き上げて来た生徒会執行部が崩れ落ちる………
そこはなんとしてでも阻止せねばっっ!!!
それなのに、それなのに………
蒼生は毎日毎日ラブコールで……
「バレたくないから、あんまりそういうの……止めてよね。」
って言った時は
「そんなに隠したいなら良いけどさ……でも俺は妃来が好きだし、堂々としてたいから、皆には俺が妃来に片想いしてるってことにすれば良いじゃん!!」
「え……?」
「よーし!問題解決っ☆」
「いやいやいや!なんで勝手にするのよ!?」
「良いじゃん、それで~!俺が副会長なの、分かるだろ?妃来を追いかけて、生徒会に入ったって♪」
「………勝手にすれば良いわよ」
「やった♡」
そう言って蒼生は、私を優しく抱き締めた。
「へへへ…妃来、相変わらず良い匂い……♪」
「へ、変態っ///」
「なんとでも言って♪妃来、可愛い♡」
「~バカ///」
実は、私も蒼生に抱き締められるの……好き。