「自分を見つめなおすのを手伝ってくれる」そんな物語でした。
　人生で大切にしている「人生の伴侶を見つけ、幸せになる。」という自分の想いに対し、百瀬さんが如何に誠実に真剣に取り組み考えているのかが良く伝わってきました。なぜ、幸せになりたいといいながら、遊びのような恋愛を繰り返してしまうのか?一見ダメ男と思われるような人と付き合ってしまうのか?初めは疑問でしかありませんでしたが、物語を読み進めていく過程で、どの場面であっても、根源的な「幸せになりたい」という想いから何もぶれていないことに気づき、自分の想いを純粋にもち、それに向かいまっすぐ突き進んでいる百瀬さんに尊敬の念を抱きました。

　私を含め誰であっても、大切にしており、切実にかなえたい想いを形は違えど持っているのだと思います。その想いを自分はなぜ持つに至ったのか?自分はその想いにどれほど真剣に取り組んでいるのか? もう一度自分を振り返るきっと良い助けにこの物語はなってくれるでしょう。
この物語が書籍化されより多くの人々に読まれるようになることを、そしてそれより多くの人々が自分をもう一度見つめなおす機会を手にするのを一読者として祈っております。