これは、誤った正義感で犯罪に手を染めてしまった一人の男の物語です。
男は自分が正義と信じて罪を犯しました。どこかにありそうな小さな事件ですが、心に隙間のある男が、ちょっとしたきっかけから犯してしまった事件でした。そのきっかけの背後には、男の正義感を操ったもう一つの正義が潜んでいました。
罪を犯した正義とはなんだったのだろう…。それを操った正義とはなんだったのだろう…。正義とは悪の一部なのか、それとも悪が正義の一部なのか…そして、男の正義とは…
この物語は一部フィクションを加えていますが、ほとんどの部分は事実に基づく内容です。よって、事件や登場人物に関する具体的な表記はなるべく控えて表現しています。また、男の正義とは何かを問うため、あえて物語の主人公となる男の目線で綴ります。
この物語を読み終わった時、考えてみてください。あなたの中にある正義とは…なんですか?