電車の中でかばって貰った、名前も知らない彼に恋をした和菜。
大学で偶然会うことができ、後輩として、仲間として、一緒にいられるだけで幸せだと思っていたのに…




紺碧の空に


浮かんでは消える鮮やかな花火の輪郭が、


だんだん涙に滲んでぼんやりと見えて来た。






こんなことなら…


こんなことなら…






どこの誰なのか知らないまま、


遠くから見てるだけの方がずっと良かった。





         2015/8/19 ~ 8/28