だから私は雨の日が好き。【春の章】【完】

作者月影 雫

遠い記憶の中にいる人。雨が降るたび、想い出す大切な記憶。また、誰かを好きになる日が来るのかな。大切なものを探して、今日も『今』を生きるOLの物語。第一章。





雨音が聞こえる。


切なげに木々を揺らす。




今日も降る。


この地を潤すためなのか、


私の心を乱すためなのか。




雨の色は涙の色に


よく似ている。


無色ではなく、


雲にまぎれて少し白磁色。


白と灰色と水色が、


混ざったような色。



      

落ちる雫は


全てを浄化させてくれる


音を立てる。





今日もまた、


貴方の背中を想い出す。





☆なぎささん☆

初めてのレビューありがとうございました!