恋は心の外【完】

純粋｡ 純粋｡ 一言で表すならそんな恋｡ 菜摘のｷｬﾗは 男からも女からも,いじられやすく,でも可愛らしく｡ 水戸くんのｷｬﾗは 女慣れしていて意地悪で,でも何処か闇を抱えて｡ この二人の交差は在り来たりなようだが 菜摘のｷｬﾗのお陰でコメディ風にもなり甘酸っぱいピュア風にもなり｡ 更にはケーゴとの三角関係?が 淡い恋に刺激を与えて読みごたえを醸し出している｡ 菜摘のクラスに転校生がくる場面｡ 当然その転校生は水戸くんではないかと思わせるところを,以後仲良くなるケーゴ, もう一人の先輩である転校生を水戸くんとして持ってきたところは 読者が簡単に予想できるような展開では無く, それが興味をより深く引き付ける良い場面の一つ｡ 情景も分かりやすく 菜摘や水戸くんの噛み合ってない会話も 描き方から"噛み合ってない"と伝わりやすかった｡ 世代を越えて 憧れたり,懐かしむことの出来る恋愛作品だと思った｡

ピュア １５０ページなのに中身つまってる！ キュンキュンするー（＊´▽｀＊） 水戸くんドＳだねでもかっこいい ピュアだ・・・

結城夏乃

2011年7月24日

…え？ずきゅんずきゅんなんですけど！ 恋愛経験ほぼゼロ。鈍感。そんな菜摘ちゃん。そして、意地悪、だけど優しい。そんな水戸くんとの組み合わせが絶妙な、可愛いラブストーリーでした。 菜摘ちゃんの最初の妄想癖、共感してしまいました(笑) あと、菜摘ちゃんの心の中の声。水戸くんに出会ったときの心境にツボりました。 水戸くんが先輩だという事実を知ったときの態度の変わりよう(一瞬ですが)。あれもツボですね。 思わず笑ってしまいました。 水戸くんは、最初は結構謎で、何考えてんだろう…って確かに思います。でも、たまに優しくなるんですよね。保健室でのこととか。 …たまりませんっ！ずきゅん！ 意地悪は意地悪なんだけど、でも段々と菜摘ちゃんに対する態度が変わっていく、って…甘い…！ 150ページって、案外あっという間。だけど、しっかりとしたストーリーがあって凄いなあ、と思いました。 簡潔で、でもきちんとした文章で。すごく読みやすいです。特に、心境を表す言葉のチャイスが私はすごく好きだな、と思いました。 ハルさんの作品は初めて拝見したのですが、がっつりハマってしまいました。完全にファンです！