美都

人の感情の残酷さ。
「さようならは3秒後に、」読ませていただきました!
何ともふわふわした、柔らかい失恋小説だなあというのが一番の印象です。

女性というのは、男性以上に感が鋭く相手の変化にもすぐ気がつきます。
そして何より、主人公が本当に彼が好きだったことが分かります。
『最後にキスさせて』という彼の願いは、魅力的である彼女への最後の欲望なんでしょうか。

あとがきに【ひとつの恋が終わっても、それが全ての“最後”というわけではない】とありましたが、本当にそのとおりだなあと。
それは人の良さであり、残酷な面であると思います。その考えが作品によってしっかりと伝わりました。

高瀬様は、短編より長編の方が自分に向いていると仰っていましたが短編も神ってます。
これからも応援していますので、がんばってください。