もしもこの恋に
終わりが来るとすれば、
それはきっと彼が
私に別れを告げるからだろう。
(お願い、最初で最後の嘘を。)
- 最終更新日
- 2012/02/05
- 作品公開日
- 2012/01/31
- ページ数
- 完結 16ページ
- 文字数
- 8,289文字
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作品スタンプ・シーン
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作品コメント
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- 傘音
もっと早くこの作品に出会いたかった。 途中から読んでいて辛くなりました。結衣ちゃんのとても真っ直ぐな思いが切なくて、涙が止まりません。 一方的な愛だけではダメなんだなと学びました。
- 春日 ココ。
最後の嘘 「10:9の愛情より5:5の愛情の方が続く」 そんな話を聞いた事があります。気持ちの強さの話です。 お互いにお互いを想い合っていてもバランスが崩れると続かなくなる。 亮介の事がいつまでも変わらずに大好きな結衣。 いつだって笑顔で亮介に接する彼女。 けど大好きだからこそ彼の心の機微に気が付いてしまう。 彼の心が離れていく事に気が付いてしまう… 「最後にだけ嘘をつかせて」 最後まで亮介を想い亮介の選んだ別れに従った結衣。 最後にだけ、嘘をついた結衣。 亮介に吐いた嘘は最後だけかもしれない。 けれど、本当は結衣は何度自分に嘘を吐いてきたんだろう。 何度、気が付かない振りをしたんだろう…。 彼女の笑顔に胸が痛みました。 どうか、この嘘こそが、彼女の最後の嘘になるように… 今度は「寂しい」と言える人と出会えますように…そう祈って止みません。 とても繊細な「嘘」と「本音」と「感情」をデリケートに描いた作品です。 切なくて、苦しくて… 心に迫るとても素敵なお話でした。 ありがとうございました。
- 幸咲 ちき
愛しい彼に吐いた優しい嘘。 2年半付き合っている亮介くんが大好きな結衣ちゃんは、亮介くんの違和感に気付きながらも、バレンタインのチョコを渡そうとドキドキしていて…──。 読んだ後、心の中にすっ、と溶け込む、綺麗な世界観が好きです。 結衣ちゃんの亮介くんに対する、真っ直ぐで切ない恋心には、本当に心が温まりました。 結衣ちゃんがドキドキしながら待っていていた亮介くんの言葉は残酷で。 それでも大好きな亮介くんを最後まで想って吐いた嘘は切なく、あまりにも優しくて思わず目頭が熱くなりました。 “好き”だけじゃ足りないのが、心底もどかしくて悔しいです。 結衣ちゃんが最後まで亮介くんを大事に思っている姿勢を見て、私もこんな恋がしたいな、と思いました! 切なくも温かい言葉で溢れた、凄く優しい作品でした。 素敵な作品をありがとうございました。