芸能界で売れっ子の黒川魁人は外見しか見ない奴らにうんざりしていた。そんな時出会った謎の男によって魁人は売れない役者・惣介と入れ替わり、新しい人生を歩もうとするー
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どうしてだ。
なんで俺の中身を見てくれない？
「かっこいいよね～魁人君。」
「羨ましいわ。なんの努力もしないで主役とれるとか。」
うるさいうるさい。
俺が幸せかどうかなんてお前らにはかれるかよ。
どいつもこいつもうっとおしい。
ちやほや媚売ってくる大人共も。
『君は恵まれているのに、何も望まないんだね。』
『…俺は、普通が欲しかった。』
『じゃ、助けてあげようか？』
その手を俺はとった。
その手は救いの手なのか―。