ひな

さよならだけが人生だ
「さよならだけが人生だ」
男は見た目。
そこに考え至ったのは、初恋というべき先生の好きな人が目を奪われるような男だったから。
そして、先生は死んでしまったから。


最初の1ページ。
たったそのページだけで、お話に引き込まれていきます。
短い30Pの作品。
なのにとても長い作品を読んでいたよな印象、なのにあっという間で読み終えてとても奇妙な錯覚に捕らわれます。

ひとつだけ。
残念に思ったのは、昨日まで生きてた人が呆気無く死んでしまうこと。
死が軽いとかではなくて、本当に呆気ない。
でも、もしかしたら、この呆気なさがこの作品の凄みかもしれません。

これからの橘君に幸あれ。
さよならだけが人生だ。

さよならした分だけ、
出会いが待っているよ。