元お嬢様とバカでアホな不良少年少女で織り成すハチャメチャで時にシリアスな第五巻です。
ひとりは巡る呪縛から逃れられず、
ひとりは守るために遠ざかり、
ひとりは居場所のために笑い出す。
ひとりは白い手を黒く染め、
ひとりは彼女を信じてその手を取る。
ひとりは夢見ることなく肌を焦がし、
ひとりは秘めた心臓にナイフを刺す。
ひとりは赤い煙を撒き散らし、
ひとりは盾になって守り抜く。
ひとりは走って鳥を助け出し、
ひとりは花を散らせて手を振った。
15.10.04~