Hazuki

紙、絹、革…
オムニバス形式で描かれる、心温まる夫婦の物語。

暖かく、だけどどこか切なく涙溢れ…幸せな気持ちになります。この気持ちこそが夫婦なのかな?と思いました。

紙、絹、革…と4年目には書籍婚式になってしまいますが、金やダイヤモンドになるまで段々と価値をあげていく夫婦の記念日。

それとは逆に当たり前になってしまう幸せを段々と忘れていってしまう…けれど気付くものもあるからこそ、大切なことを忘れぬようにと、そして記念日を重ねることが出来た喜びを分かち合えるようにと結婚記念日に付けられる物の価値は上がるのだろう…とこの作品を読んで考えました。

表現力、文章力も素晴らしい。

素敵な作品をありがとうございました。