作品コメント
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- SHI~NA
思い出は残されていく
結婚した日
赤の他人が家族に成った日
受け継がれていく血
残されていく思い出
歳を重ねれば色あせていく思い出が
子供へ、そして孫へと残されていくことが
こんなにも愛おしいことなんだと胸を打たれました。
もっと早くに気づきたかった大切なこと――でも、遅くても気づくことができたこと、とても幸せだと思いました。 - Hazuki
紙、絹、革…
オムニバス形式で描かれる、心温まる夫婦の物語。
暖かく、だけどどこか切なく涙溢れ…幸せな気持ちになります。この気持ちこそが夫婦なのかな?と思いました。
紙、絹、革…と4年目には書籍婚式になってしまいますが、金やダイヤモンドになるまで段々と価値をあげていく夫婦の記念日。
それとは逆に当たり前になってしまう幸せを段々と忘れていってしまう…けれど気付くものもあるからこそ、大切なことを忘れぬようにと、そして記念日を重ねることが出来た喜びを分かち合えるようにと結婚記念日に付けられる物の価値は上がるのだろう…とこの作品を読んで考えました。
表現力、文章力も素晴らしい。
素敵な作品をありがとうございました。 - ゆず
ありふれた幸せ…だからこそ愛おしく
記念日にかけて…
銀婚式と、金婚式
二つのテーマにもとづいた短編集。
どちらも、
もしかしたら、自分の両親、または祖父母もこうだったかもしれないなぁと
なんて考えてしまうほど何気ない
平穏なお話かもしれません。
でも、心にずしんと響いてきました。
運命の出会い!じゃなく…差し出された手に見えた暖かい日常。
ラブラブ!じゃなく…相手の嫌なところばかり目に付いて喧嘩ばかりの夫婦。
なのに、それがとても愛おしいのです。
人間味に溢れていて、とても暖かい。
何気ない日常を送るのが実は一番難しいことなのではないか?
そしてそれを何年も過ごしてきた夫婦の見えない絆…や重みは、
他人にははかりしれないものなのだろうなぁ…
そんなことを深く考えさせられるお話でした。
人間味にあふれた、とても心温まるストーリー。
おすすめです!! - ひな
特別ではなく、でも普通でもなく
繰り返すお見合い。
今までの人が嫌いなわけじゃない。
でも何かが違う――。
そして出会ったのは会話もままならない寡黙な人でした。
ふとした何気ない瞬間に見える彼との未来。
凄くカッコイイわけでも、甘く優しいわけでもないのに、この人だと思う瞬間。
とても素敵です。
そして時間が流れて銀婚式。
それまでの幸せな時が伺えます。
最後に書かれた金婚式。
これも素敵な回想録なのですが、前半との繋がりが中々見えて来なくて戸惑ってしまいました。
特別素晴らしい出来事があるわけではありません。
けれど心暖まる記念日、一度お読み下さい。 - 伊東ミヤコ
誰にでもある素敵な瞬間
お見合い相手との、初デート。
寡黙だけれど、ゆったりとした落ち着いた未来の時間を想像できる、そんな人。
そして、自分らしい初デートの場所で目の前にした、相手の少し意外な言葉と行動。それはきっと、何十年たっても昨日のことのように思い出せる、特別な瞬間。
その瞬間が、そのとき感じた新鮮な驚きと共に、作品に閉じ込められています。夫婦の間に流れる優しい時間は、作品の中でも永遠に続くことでしょう。
なぜだか、読み終えたあとに自分の大切な人との未来を思い、自然に涙が出てきてしまいました。 - あびぃ
じーんとくる
クリスさんの作品はどこか温かくてじーんとくる。
今回もそれがふんだんに使われていてとても良かったです。
いい夫婦の日に娘が…とあった時点で、ひょっとしたらクリスさんのご両親かと思っていたらあとがきで分かりました。
安定していて心の落ち着く愛ですね。刺激を求めるというのもあるでしょうけど結婚を見通すならこういう愛が素敵だなと思いました。