伊東ミヤコ

人はこんなきっかけを待っている
多感なお年頃の、小学六年生の主人公。

そして、ずっと離れて暮らしている、大学生の兄。

そんな二人の心を一気に縮めたのは、兄が妹のために作った、レタスチャーハン!

何でもひょうひょうと軽くこなしそうな兄が、妹とのコミュニケーションにおいて、レタスチャーハンに一役買わせたのが、何とも微笑ましくて、心が和みました。

でも、きっと、離れている家族の橋渡しだったり、誤解し合った友達との仲直りのきっかけだったり……人が作った料理というものには、そんな力があるのでしょうね。

丁寧な温かい描写に、今回もまた幸せなひとときを感じさせていただきました。


それにしても、レタスチャーハン、おいしそう……!