作品コメント
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- 夜羽愛花
レタスチャーハンが教えてくれた絆
小学六年生のお年頃の女の子と、大学生のお兄ちゃん。
歳のはなれた兄弟の心温まるお話です。
久々に帰ってきたお兄ちゃんが作ってくれたレタスチャーハン。
このシチュエーションがとても微笑ましくて、優しい気持ちにさせてくれました。
当たり前すぎて普段は見えない家族の絆。
それをふとしたきっかけに感じた時、その優しさと掛け替えのなさを知るのだと思います。
物語を読み終えた後、心に流れる温かい気持ちを是非感じて欲しいです!
おすすめします☆ - 伊東ミヤコ
人はこんなきっかけを待っている
多感なお年頃の、小学六年生の主人公。
そして、ずっと離れて暮らしている、大学生の兄。
そんな二人の心を一気に縮めたのは、兄が妹のために作った、レタスチャーハン!
何でもひょうひょうと軽くこなしそうな兄が、妹とのコミュニケーションにおいて、レタスチャーハンに一役買わせたのが、何とも微笑ましくて、心が和みました。
でも、きっと、離れている家族の橋渡しだったり、誤解し合った友達との仲直りのきっかけだったり……人が作った料理というものには、そんな力があるのでしょうね。
丁寧な温かい描写に、今回もまた幸せなひとときを感じさせていただきました。
それにしても、レタスチャーハン、おいしそう……! - あびぃ
日常の中のひとこま
見た事も考えた事もないような、そんな不思議な料理がテーマのこの作品。
離れていたお兄ちゃんが作ってくれたそれは本当に美味しそうで、私も絶対作る! そしてこの味を体験したいと思いました。
料理は人と人を繋ぐアイテム。家族団らんで食卓を囲むような暖かさがあります。
ひとつの料理で皆の仲がほぐれていくのは本当にすごいなと思いました。 - みふう
意外な発見。
レタスとチャーハンって合うの?と、
食べず嫌いになっていた主人公は、
意外な美味しさにビックリする。
きっと主人公と、
お兄ちゃんの関係性もそこには、
含まれていて。
普段離れているけど、
大切な家族には変わりないという、
メッセージを感じました。
友達との関係や、
お兄ちゃんの大人としての対応。
短いストーリーの中に、
様々な感情が散りばめられていて。
お腹いっぱい大満足な作品でした。
読みきった後、
幸福感に浸れる、
『手作り家庭料理』
のような作品です。
最後の一言は、痺れました。 - 清乃
美味しいご飯は人を幸せにする
早く、簡単に、幸せになりたいのなら。
私は美味しいものを食べる事をお勧めしたい。
このお話では「子はかすがい」ならぬ「料理はかすがい」である。主人公の兄が作る「レタスチャーハン」。これが一度ならず二度までも主人公を救うアイテムなのだ。
このたった13ページの短編で、しかも兄は名もない登場人物にも関わらず兄の人柄は如実に表現されている。一番顕著なのがラストの締め方。たった一言の兄の台詞で作者様は筆を下ろしている。たった一言の台詞で充分だからだ。
きっとこの兄は何でもソツなくこなすタイプ。飄々としていて周りがつい油断していると「一流大学受かっちゃった」なんてサラリと言ってみたりするのだろう。少し天邪鬼のきらいもあるが大切な人にはとっても優しい人、だろうと感じた。
主人公は小6で初めて兄のレタスチャーハンを食べたのだから高校生までには少なくとも3年は経っている。それでも忘れられない味、兄のたった一言の台詞で主人公は兄の優しさを噛み締めたに違いない。
優しさのいっぱい詰まった作品である。