木下朱音ですが、転校初日に変な幽霊と出会いました。顔半分に血が流れている彼に、日々ビビリながらも普通の学校生活を送れるよう頑張っています。
「空に泣いている人が多いからだよ」
どうして空が青いのか、なんて問いに、赤い血を流した彼はとても綺麗な、嬉しそうな笑顔でそう答えた。
「バカじゃないの」
私は真顔で返す。そんな関係。