ギターの少年と、動物の子と、花師。
寂しくて、悲しくて、嬉しくて、どうしようもないくらい幸せなファンタジー世界。

「僕の命は今にも消えそうだ」

ギターを弾くだびに、人が癒える。

その代わりに僕の命は削られていく。

それなら、せめて・・・―――――


「今、返すね」

動物の声が聞こえる。

人間も動物だから、聞こえる。



「それは俺の友達だ」

自分から花が生まれる。

俺はきっと、人間とは違う何か。