高校二年の向坂こはるは、鎮目の『原稿』を踏んでしまった。
謝りたい、でも……「あんたの顔なんて見たくないんだけど」。
陰険作家と、女の子の物語。

高校二年の春。

向坂こはるは、性格も口も悪いと有名な鎮目の『原稿』を踏んでしまった。

きちんと謝りたくて、もう一度会いに行けば……。


「あんたの顔なんて見たくないんだけど」



陰険作家と女の子。

優しさと欠陥の物語。