尚よりずっと前に生まれてる美代子。年は14歳と24歳 友達の親戚で、遠いけど、近い。近いけどそれ以上近づけない。 それは尚の小さくて最大級の初恋だった。
俺の友達の親戚のおばさん。
「いいね、若いって」
その顔に小じわはない。
「おばさんじゃないわよー、お姉さんよ」
白く、細い指を俺の頬に這わす。
「ほら、お姉さんって言ってみて」
彼女は白く、細く、
なんだか、いつも泣き出しそう。
俺の胸は、とても小さかった
2012.0720