裏切りを愛と気付かずに

作者桐沢綾華

二年前、私は記憶を失った。
そして二年後、

『…アイツが帰ってくるわ』

止まっていた時が動き出す。




2年前、私は記憶をなくした。


それから2年後。



『…アイツが帰ってくるわ』



それが、

苦しくも愛【かな】しい恋の再来とも知らずに。






しさが溢れるたびに、

私の記憶の中のしみがこぼれ落ちてくる。


それは誰かのしみからか、

それとも、


―――自らのか。




Since:2013.02.09~



2013.02.22付け

『本格派!』ランキング

5位を頂きました!

ありがとうございます!