“神魔”
それはある日突然トップに伸し上った
不良グループ。
不良が一度は憧れ尊敬の意を評する。
トップになったのは
6代目を9歳の少年が継いで
たった一週間後の事だった。
通り名を“巫女”と呼ばれ
天才天使とまで言われた。
愛くるしい笑顔を絶やさず
仲間の為なら命をかける。
幼い余りに嘗められるが、
誰よりも強く誰よりも信頼されていた。
幹部の5人も巫女と年が近く、
“五獣”と呼ばれる5人だった。
容姿はある日を境に隠し、
名前も呼ばせなくなった。
だが、仲間とは家族の様に接し
信頼を失う事は無く
歳を重ねる事に人望も厚くなった。
無駄な喧嘩は一切行わず、
仲間が傷つけば容赦はしない。
六代目である巫女は、
名前も姿も明かさなくなってから、
噂だけの存在となった。