晴天の日、李国の宮中に鳴るは小さな靴音。
小さな身体は悠然と闊歩する。
濃茶の瞳は自信ありげに輝く。
たたえる余裕の微笑は敵などはいない、とでも言っているのか。
君主の前にかしずく小人は、新しく李国に迎えられた軍師だ。
彼女の名は韓栄。亡き父に代わり、軍師として宮中に招かれた。
彼女は父譲りの才能を活かす為に宮中に足を踏み入れた。
彼女を待つ試練は、周囲の偏見、敵襲、そして……。
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