誰かを傷つけ犠牲を負わせ
何かを捨てさせる
全てやむ得ないことだ。
どんな涙を流され情で訴えかけられても求めるものに辿り着かなければ
容赦なくその涙も声も見捨てる
“NO”と決断してきた。
例えば
俺が目指すものが満月だとしたら
たくさんの人を傷つけ
踏みにじっても
美しく輝いて満ちてるのならば
結果、理想だ。
一番好きな場所だったかは分からない
でも一番居心地のいい場所で
俺は誰もが欲しがる地位も名誉も手に入れてきた。
幸せそうに
笑って見えただろう。
金や地位、名声で大抵の人間は幸せを得られるだろう
その場所に立つまでは誰でもそう思うんだ
俺は大抵の人間なのに
大抵の幸せをそこに見つけられなかった。
それが幸せなんだと、
誰かが笑った。
2011*6月11日完結**