さとみなおき
何かを切望しているのね
この作品を読んで抱くイメージは、ひとによって全く違うのでしょう。
読み手の想像の力に任せる書き方をあえてしてあるのだと受け取りました。
それが面白い。
私はこの作品を、ひととひとの心が通じ合うことの難しさと、そのもどかしさを描いたものであると思いました。
名前を欲しがっているのは女の子なのかな。
名づけを求められているのは、男の子?
女の子は、自分が求めているものを、自覚できているのかな。
疑問です。
自分が何を求めているのかがわからなくて、それを教えて欲しいのかな。
それも違うのかも。
でもやっぱりそうかも。
一緒にいられる名前、自分で見つけられればいいのにね。
自分で見つけては、無意味になってしまうのかな。
彼に見つけてもらうことに、意味があるの?
いろいろな読み方ができる、不思議な魅力のある作品でした。