作品コメント
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- 三村 文月
短編を読むのに、これだけ時間が掛かったのは初めてだ
物語の中で登場しているのが人間なのか、動物なのか。残念ながら私にはそれすら分からないので妄想上、“少女”と“男”で以後書かせていただきます。
「なまえをちょうだい」、と言う少女に
「――――じゃだめなの?」、と聞く男。
その申し出に少女が首を縦に振ることはありません。
少女がその名を拒む理由は、男にとってその名がどのような存在かを示すヒントのように感じられます。
カリン……昔の女とか?
クロエ、プラダ……ブランド名か?
リズム……はあッ!?
このあたりで断念。感性のままに読み進めることを決意致しました。
作者さま、不愉快な表現に感じられたら申し訳ありません。少女の存在は、何となく『我輩は猫である』の“我輩”を思い起こさせます。どこか男を客観視、というか観察しているような。
最初に比べ少女の口調が段々と感情的になっていく部分は、ぞくりというか……危うい。そして、死んだ、消えた?私にはもう、少女が生き物だと言い張れる自信さえないです。
読後、読者の想像力を煽らせる作品。何かをするたび、「気にいらないわ」と少女のダメ出しが聞こえてきます。 - さとみなおき
何かを切望しているのね
この作品を読んで抱くイメージは、ひとによって全く違うのでしょう。
読み手の想像の力に任せる書き方をあえてしてあるのだと受け取りました。
それが面白い。
私はこの作品を、ひととひとの心が通じ合うことの難しさと、そのもどかしさを描いたものであると思いました。
名前を欲しがっているのは女の子なのかな。
名づけを求められているのは、男の子?
女の子は、自分が求めているものを、自覚できているのかな。
疑問です。
自分が何を求めているのかがわからなくて、それを教えて欲しいのかな。
それも違うのかも。
でもやっぱりそうかも。
一緒にいられる名前、自分で見つけられればいいのにね。
自分で見つけては、無意味になってしまうのかな。
彼に見つけてもらうことに、意味があるの?
いろいろな読み方ができる、不思議な魅力のある作品でした。 - 永
独特!
詩的で哲学的な(間違ってたらごめんなさい)
独特の世界観のある文体・ストーリーに
惹かれました。
申し訳ないながら私にこの作品の
ストーリーを100%理解することはできませんでしたが、
想像を掻き立てられ、
初めて見るこの新鮮な空気感にハマってしまいました。
「へいきなかおして よくいうわ」
のフレーズが頭から離れません(笑)
「ノノノ=それはあなたがてきとうにつけたなまえ」
というところでは少し笑ってしまいました。
これからも作品の執筆頑張ってください。