Min-Goo

思春期の少年少女の、真っ直ぐで、優しくて、切なくて、美しい物語。
453ページ、あっという間でした。
時を忘れて一心不乱に読みふけっていました。

アイデンティティーを確立させる時期である、思春期の少年少女の複雑な心情。
次第に明らかになる真実は重い。
けれども軽快に物語は進行します。
面白い。痛い。感動。苦しい。
終始、自分の中から湧き出てくる様々な感情に、心をグラグラ揺さぶられ。

自分探しに失敗してしまった(!?)少年、自分探しの真っ最中(!?)の少女、そして自分探しなど何処吹く風(!?)の少年。
三人が、あまりにも愛し過ぎて涙しました。
愛が溢れています。

この作品に出会えて本当に良かった。