きっと、私はこうなる運命だった。桜の下で眠る運命――『それは紛れもない真実で現実で運命』
神の悪戯により授かった
ジ ン ギ
特殊能力を人は神戯と呼んだ。
たくさん、失いました。
仲間を失いました。命を失いました。
私が、余計なことを言ってしまったから。
別れすら告げずに、出てきました。
オ ウ キ
桜鬼と呼ばれる孤独な少女は
朱色に染まった体を抱き締める。
償えぬ罪と抗えぬ運命に、嘆き悲しみながら。
―― ワタシ
己の為に
※グロイ描写が含まれます
【完】