紫陽花色が似合う君へ

作者とはや。

      「紫陽花が、好きなんです」
雨の音ではなく、紫陽花が好きなんだと彼女は言った。
季節は巡り、それでも僕は君を忘れられなくて…。

紫陽花が、好きなんです」


今にも泣き出しそうな表情をした君が


忘れられなかった。





僕は君が好きなのに


君は僕が嫌いなんだ。


僕は君が好きだから


君は僕が好きなんだ。





どれだけ時間が過ぎたとしても、紫陽花を見たら



きっと僕は君を思い出すよ。





紫陽花色が似合う、君のことを…。