幼馴染みとは過去のこと

作者おにおに

菜々子と千尋は幼馴染みという特別な関係。
中学卒業と同時に千尋が上京した。なにも変わらないでほしいと願った。でも、変化のない関係なんてないのかもしれない。

小さい頃から一緒にいて




私たちはいつしか“幼馴染み”という関係になっていた





恋人でもない家族でもない





でも、



ただの友達と言われると何だか納得のいかない




そんな存在。





それを特別といわずしてなんと言おうか









『私たちなにも変わらないよね…?』





不安ながらに聞いたあの日





君は笑いながら




『なにも変わらないよ、絶対』





なんの疑いもなくそう言った。










でもね、絶対なんてないんだよ。





今の私たちがそれを証明してる。




君はもう、隣にはいない。