あの日見上げた、空の向こうに

作者茉 空 .

何度も神様を憎んだ。何度も神様を恨んだ。だけど大嫌いな神様にたったひとつのお願いをした。___彼を守ってくださいと。彼まで連れて行かないで、と。

あなたはわたしに言いました


『 無理して笑うぐらいなら笑うな 』と。


過去と向き合うのが怖くて


「だいじょうぶ」と自分自身に言い聞かせて


これまで生きてきた




あなたは誰よりも強かった


誰よりも格好良かった


誰よりも優しくて、誰よりも温かく


わたしを守ってくれた


すべてを受け入れて包み込んでくれた





『 茉空はしあわせになってええねんで 』



『 辛い思いいっぱいしてきたぶん、しあわせにならんとあかんねんで 』




ねえ、

あなたはいまどこで笑っていますか?



あの日見上げた、空の向こうに

あなたはなにを想いましたか、____?