「奴隷としてふさわしい人になれるよう、皆さんは三ヶ月間ビッチリここで修行してもらいます」


会場にマイクを通す声が響き渡った。


ここは奴隷育成訓練所。


奴隷を飼ったご主人様が、この奴隷はまだ使えない、と判断した時に放り込む施設である。

東京都の一角、表向きは普通のレストランのこの施設。奴隷育成訓練所のホームページからもわかるように、そこに書かれた合言葉をいうことで、レストランの奥に入ることが可能となる。


レストラン奥は、様々な未熟奴隷たちが、日々想像を絶するトレーニングをさせられている。


ここに、一人の男性と、女の子がやってきた。男性は30代前半くらいだろうか、筋肉が引き締まり、一見優しそうな人だ。とてもこんな場所へ来るとは思えない顔立ちであったが、合言葉が言える以上、彼も主人なのであろう。

隣の子はおそらくまだ小学三年生くらいだろう。


2人は訓練所の受付にやってきた。