すきです、先輩。

作者寿梓

すきです、先輩。 私が好きになった先輩は、掴めそうで掴めない、雲のような人でした。学園甘キュンストーリー。
悲しい片思い、甘酸っぱい学園love。



きです、先輩。』






最初は見てるだけで幸せでした



「──名前、何ていうの?」

先輩に見つけてもらって欲張りになりました



「──ごめんね。わからないんだ。」

初めて"失恋"を知りました



「ありがとう。」

恋のもどかしさを知りました



「だめだ。止まらない。」

恥ずかしさと 苦しさを知りました



「もう、近づかないから。」

先輩からの拒絶は苦しくて

心に大きな穴が空いたようでした




き、き。すきです、先輩。」


先輩の甘く切ない物語