ただ
君の孤独に触れたい――。
願ったのは
君と居る未來(あした)
「君たちに必要なのは能力による自信ではなく、
人間としての誇りだ」
あの日、貴方が教えてくれたこと。
私はずっと、忘れない。
もしも、貴方と出逢わなければ。
そんな未來を思うと、怖くなる。
普通の人間と違って
望まない能力を持っている私たち。
私たちのことを理解できる人間なんて
私たちしかいない。
ずっと、孤独に身を寄せ合って生きていくのだと
思っていた。
貴方が気付いてくれたから。
貴方が解ってくれたから。
貴方が触れてくれたから。
私は今、此処に在る。
ずっと愛しているよ、在燈―――
† † † †
2080年。
六大元素と呼ばれる、火、水、大地、闇、光の元素を能力として持っている少女達が居た。
彼女達は、日本警察の管理の下、特殊任務部隊「P.S.V.E.A(Peaty of Six Vast Element Ability/六大元素能力隊)」として、活動していた。
日陰在燈(ひかげ あると)は
四月付でP.S.V.E.A.の担当管理官として任命された元若手刑事。
担当管理官として配属されたその日に
六大元素能力を持つとされている少女達五人と出会う。
望まぬ能力を持っている故、信頼していた人間に裏切られ
傷付けられた彼女達は当初、人間への不信感から
在燈に心を開かないばかりか、問題行動を起こす。
そんな彼女達に対し、どう接すればいいのか解らず
それを模索しながら彼女達と衝突を繰り返した。
そんな彼女達と彼は、時間を掛けてゆっくりと打ち解け
次第に信頼していく。
物語が進むにつれ、明かされる衝撃の事実。
これ以上ない絶望に立たされた少女は
その絶望を乗り越えられるだろうか。
この物語はフィクションであり、実際の人物や国家、建物などとは一切合切関係在りません。
尚。この物語には、残酷な描写が含まれています。
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