千年樹の木の下で君を待ってる、だから君は花を持ってきて。

作者kuw

君が居なくなって、十年。
幼い頃、千年樹の下で交わした約束。

君はまだ覚えていますか?

約束はまだ有効ですか?


君は、覚えているだろうか



この木の下、交わした約束を



幼い日の、戯れのような約束を



たとえ君が忘れていようとも



私は、忘れないよ



君との約束を



ずっと待ってるから


だから、君は


“  ”を持ってきて



(君と過ごした日々)

一人で過ごした十年間


(一緒に食べた赤い林檎)

手の中に収めた青い林檎


(忘れないように)

消えない思い出を


(こぼれ落ちないように)

落としてしまわないように


(ぎゅっと抱きしめて)

爪を立てた





千年樹の木の下で君を待ってる

(“あいたいよ”)