偽神様と盲目信者

作者kuw

君に差し出した手。貴女に差し出された手。後悔なんてないはずなのに、何故だろう胸が痛い。私はあなたの“友達”になりたかった。貴女はきっと私の唯一の“  ”。

貴女様の優しさに、


慈悲深い微笑みに、


差し延べられた手に、


太陽のように柔らかな愛情を秘めたその瞳に...


私はあの時、貴女様に堕ちてしまったのです。


恋愛感情ではない敬愛に似た何かに、魅せられてしまったのです。


あぁ...貴女様はまさに


私だけの“神様


思わず差し出した手。


掴んだのは、あなた


差し出したのは、私


この関係に名前をつけるなら...きっと。


あなたが抱く、友情ではない“何か”


食い違う関係性


望んだはずが、いつの間にか

形を変え、全く別の形になってしまったこの歪な関係



私はあなたの“友人”になりたい



(伸ばしたこの手は、青い果実を掴んだ。)