とらぶるめーかー!?番外編
感情がバラバラと身体から剥がれ落ちた。
それはまるで魚の鱗みたいで、足元に散らばったキラキラとしたそれらはもう数えきれなかった。
どんなに手を伸ばしても届かないんだ。
海底に沈んで、見上げた水面。
ゆらゆらと光がたゆたう綺麗すぎる輝き。
もう眩しさなんて感じない底の底の底まで、私は落ちてしまったから。
『とらぶるめーかー!?』番外編
2020.1.22