過去を忘れた高校生、仁。
名も、友も全てを失った彼に、新たな者たちが近づく。

失われた過去の記憶が戻るとき、最愛の彼女と再会する。



「思い出さなくていい。

幸せならそれでいいの」



記憶を失った俺に、願う君はわからない。

だけど


「なんで忘れてんだよ!?」


「思い出す努力をしたほうがいい」


「もう誰もいなくならないでよ…」


「俺たちのトップが、こんなとこでやられんな」


「俺、ずっと待ってますから!」



信じ続けてくれた仲間がいた。



「怪我しないでね」


「仁は、仁だろ?」



支えてくれた友がいた。

だから、俺は




「俺が、守る」



俺は必ず、帰ってみせる。



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