NOEL
リアルな中学生の恋物語
全体的に、切なくもリアルな恋物語でした。
錬を忘れるために作った新しい恋人が長くは続かないのも、中学生ならではのリアリティを感じました。
また、恋から生まれた嫉妬や憎しみも、それほど好きなんだ、っていう強い思いが伝わってきて私まで苦しくなっちゃいました。
フラれても、胸に残る未練がリアルで、何度も舞には恋を実らせてほしいと願ってしまいます。
過去を思い返すような文体も、小説の雰囲気を際立たせ、とても切なかったです。
共感して、泣けて、幼かった恋を思い出す小説でした。
そして、友達の存在の大きさを知れる、心暖まる物語です。
ぜひ、下巻も読ませていただきます。