人形のドルチェ

作者優亜

不幸体質の少女が、友人に誘われて連れて行かれた先は人形劇場。奇妙な座長の秘密。それは一体…?

私たちは、夢を見たがる。






例えそれが、悲しく辛い夢でも。






『今』を受け入れることが怖くて。









ただ、一人になりたくて。






だけど、それでいいのだろうか。






酔いしれることこそが美学なのだろうか?






幼くて、臆病な私には分からない。






だから






奏でよう、この狂ったドルチェを。





答えが見つかるその日まで。











『クスクス』