「出会い」があると言うことは、形態を問わず必然的に「別れ」がやってくるのが摂理であります。
多くは前触れなく突如やってきて、人間にさまざまな要因をもたらします。
本作品では、大切な人間を無くした主人公が、数年たった後もあの頃の幸せな記憶を忘れることが出来ずに、冬になると「セーター」と言うものを媒体に自分の中の「あの頃」をフラッシュバックさせる情景を描いております。
本作品を観覧するにあたり、観覧者の皆様のさまざまな「別れ」をオーバーダブしていただく事によって、現在の主人公の心情が変化する面白い内容になっております。