「後、9年。」
女は呟く。
「後、8年。」
悲しげに笑いながら。
「後、7年。」
変な女で、ベタな女だった。
「後、6年。」
気がついたら俺の中で
「後、5年。」
女は大切な存在になっていた。
「後、4年。」
だから自然と一緒にいたしそれはこれからも変わらないはずだ。
「後、3年。」
折原百合。
「後、2年。」
百合は、9年たつと消えた。
「後、1年。」
変わりに現れたのは、百合だった。
自称、9年前の。
公開
2012年5月15日
更新遅くなって申し訳ありませんでした。
このお話の更新を待っているとの声を頂き、急いで更新しました。