初恋のアイ色 【完】

作者kiri

「・・・知らなかったな。ルカがこんなに小さかったなんて」私を抱きしめて、彼は瞳を閉じたまま呟いた。私の好きになったその人は、目の見えない人でした。

あなたに会いに来たの。

春の海で、見かけたあなたが忘れられなくて。


ただ会いたくて。


他には何も考えてなかったよ。




春の海で見かけた彼。

私の好きになったその人は、目の見えない人でした。


「知らなかったな。ルカがこんなに小さかったなんて」


私を抱きとめて、彼は瞳を閉じたまま呟いた。