リト

何だろう、と惹きこまれる。
108Pまで読みました。
序章や章の始めを読んで、感動しました。色の説明が実に科学的で、まるで理科の本を読んでいるような気分になりました。小説で色を説明するときには、このような視点から描くことはほとんど無いですよね。
内容は、とてもファンタジックで、幻想的で、とても不思議な感覚に陥ります。
他の人には描くことのできない、個性的で素敵なものだと思います。
ただ、作中に色の表現がたくさん使われていて、綺麗なのですが、各色の登場人物に名前が無いので(あってもモノの名前なので)名前と色(モノ)の区別がつきにくいのが残念です。
それがあるからか、誰の発言だったのかな、と思う箇所がいくつかありました。
その点に気をつけて書くと、もっとわかりやすく、白黒…というか、各色がはっきりと出る作品になると思います。