あの日、僕らは結ばれた――。
明治45年世の中が安定しだした頃のこと。
作家の夢を持つ奥田 陽之助(おくだ ようのすけ)は新聞の記事を書いたり、色々な仕事をし夢の為に賃金を貯めているという暮らしをしていた。
だが、ある時、物語が思い浮かばず悩んでいる時に櫻が散る中に日本人離れした美しい青年が立っていた。青年を見たとたん陽之助は物語が流れ込むような感覚を覚えた。そして、彼にぜひ、自分の物語を助けて欲しいと頼む陽之助だが…?
青年、望月 悠介(もちづき ゆうすけ)との出合いをきっかけに陽之助の道は大きく変わる。
作家陽之助の物語がここに記される。