ひとを嫌いになるのが苦手だ。
そのひとの〝良いところ〟ばかり見て、〝悪いところ〟は記憶の棚の奥底に封じ込める。
本当はいいひとだから――って、願ってしまう。
だけどわたしは、悪いところも含めてそのひとを好きになりたい。
嫌いなひとだって、ちゃんといて欲しい。
そう話すわたしに、彼は、にやっと口もとを歪める。
そして明るい口調で言葉を紡いでみせた。
「じゃあ、おれのこと嫌いになってよ。けど絶対好きにさせるから」
――これは、そんなわたしと彼が部活動に奮闘する青春のお話。
ひとを嫌いになるのが苦手だ。
そのひとの〝良いところ〟ばかり見て、〝悪いところ〟は記憶の棚の奥底に封じ込める。
本当はいいひとだから――って、願ってしまう。
だけどわたしは、悪いところも含めてそのひとを好きになりたい。
嫌いなひとだって、ちゃんといて欲しい。
そう話すわたしに、彼は、にやっと口もとを歪める。
そして明るい口調で言葉を紡いでみせた。
「じゃあ、おれのこと嫌いになってよ。けど絶対好きにさせるから」
――これは、そんなわたしと彼が部活動に奮闘する青春のお話。