することなんてなかった。
気にすることもなかった。
楽しいわけじゃなかった。
不満なわけでもなかった。
みんなそれぞれの夏をたどっていた・・・はずだった。

『夏奈は、私の中で、ずーっとヒーローだった・・・』

対等だと思っていた親友から言われた一言で、日常が異変を起こした。

ずっと続くはずだったありきたりで単調な生活が消えていった。

大して大きな変化ではない。

彼女達には重要だったのだ。


2作目。比較的ユーモアは少なくなっています。