『ありがとうございますぅ』
媚を売る親衛隊隊長の一人の少女。
そんな彼女は1つの闇を抱えていた。
誰も信じきることのできない、人間不信となることとなったとある出来事。
『嬉しい~!会長様ありがとうございますぅ』
なぜ彼女はそれほどまでに演技をするのか?
それはきっと関わりたくなかったからだ。
『きゃーっ!会長様今日も格好いいですぅ』
本当は望んでいたからなのかもしれない。
手を差し伸べられることを。
温かい生活をすることを。
そして、誰かに気づいてもらうことを。
海猫-umineko-