伊東ミヤコ

こんな愛のかたちも…
上巻からずっと気になっていた、永遠のバンドマン橘くんと、橘くんを遠くから支えてきた誠子ちゃん。

リアルなライヴ時のMCや、ラジオでのトーク、そして、その時々にぴったりな、胸を打つ歌詞。そんな、作者様の愛にあふれた場面を楽しみつつ、読み進めていったラストは…もう、言葉では言い表せません。

知り合ったときはすでにアラフォーだった二人が選んだ愛のかたちに、わたしは少なからず疑問を抱いていました。しかし、夢物語のような約束を、本当に果たしてしまった二人。「感動」というよりも、もっと深い、今までに抱いたことのない感情を呼び覚まされたような気持ちです。

他人から見たら、幸せには見えなかったかもしれない、二人の愛。

それでも、こんなに愛し合えた二人はいないということを、きっと本人たちはわかっていることでしょう。

どうか、永遠に二人離れず、幸せに!!