世界は“歴史”を失った…。
西暦2XXX年…詳しく時を知る術の無い時に、この世界は荒廃を始めた。
時を同じくして、生命総てが荒廃に適応する為“新たな進化”を始めた。その波は人類にも例外無く訪れ…“歴史曖昧化”を悪化させた…。
人類の進化の形態は2つに別れ…『太陽』と呼ばれる行動時間を漆黒の光が支配する存在と、『月』と呼ばれる行動時間を太陽の光に背を向けて月光の眩い光が支配する存在に別れ進化を進めた。
しかし、『太陽』と『月』との間には確執が生まれた。
昼である闇の民、『太陽』は食料を上手く入手する事が出来ず、『月』の街を襲撃し…夜である光の民、『月』は自らの行動力が衰える闇の時間を安息に過ごす為に『太陽』の街を襲撃した。
互いの科学力を見せ付けようと、時間の区別の無い時を延々と戦い続けていた。
そんな中、「お前は、“ツイてる人間”なんだよ…。」そう呼ばれる少年が“世界”に姿を表せた…。